対策②―漢方薬
血行不良が不調の原因に
血液は、栄養・酸素・熱の3つを運び、老廃物や疲労物質を回収する役割を持っています。
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そのため、血流が滞ると不調の原因になります。
血行不良によって身体に栄養が運ばれず、老廃物が流されない状態になれば疲れやすい身体になることでしょう。
特に脳に血液が適切に運ばれなければ、正しい判断や集中力、記憶力も失われます。そして脳が指令を出している体全体の不調に繋がるのです。
漢方薬
対策①で挙げたビタミン剤も血行を良くするためのものですが、もう一つ錠剤として簡単に摂取出来るものがあります。漢方薬です。
漢方薬は
身体全体のバランス、特に全身を巡る“血行”を重んじ、
そのバランスから原因や解決方法を探ろうとするもの。
漢方薬によって血行を改善し、胃腸の働きを良くすることで、不調の改善が期待されます。
また、漢方薬の良い点として副作用が少ない点が挙げられます。
漢方薬の選び方
漢方薬選びが難しいのは、漢方薬は人によって効果が違うからです。そのため、本当に合っているかを確かめるのは難しく、試してみるのが一番だと考えられます。
また、実際に漢方薬局に行き自身の症状を伝えて適切な処方をしてもらうとよいでしょう。その際、副作用についても知っておくべきです。
おすすめの漢方薬
私が飲んだ漢方薬で一番効果を実感できたのは、加味逍遙散 (かみしょうようさん)です。
加味逍遥散は
血液循環をよくしてホルモンのバランスを整える漢方薬です。血流をよくして体をあたためる「生姜」、上半身の熱をさます「牡丹皮」、痛みをやわらげる「薄荷」「芍薬」、無駄な水分を取り除く「当帰」、滋養作用をもつ「茯苓」などで構成されています。
加味逍遥散を飲むと身体がじんわりと温かくなる気がします。続けて飲んでいると精神的な安定が得られていると実感します。ストレスの多い時期でも腹痛に悩まされることが少なくなりました。
また、加味逍遥散を飲み始めてから蕁麻疹(じんましん)がほとんど出なくなったのです。睡眠の質も良くなったように感じます。
このように漢方薬は体に合えば、不調を劇的に改善することが出来ます。
その上抗うつ剤のように強い副作用はありません。私が感じた副作用は夢が鮮明になったことです。しかし、夕食後に漢方薬を飲まなければ副作用は現れません。
漢方薬の飲み方
私が飲んでいる漢方薬は一日3回一回4錠が目安となっていますが、効果を考えて一日2回3錠ずつ飲んでいます。先に挙げた副作用を避けるために夕方は飲みません。
漢方薬は食前や食間に飲むものとされていますが、胃への負担を考えて食後に飲むようにしています。それでも効果は実感できています。
漢方薬を試してみては
血行改善に良いとされる漢方薬は、副作用も少なく、体に合えば不調の改善に大きく役立ちます。値段は高いですが、用法を考えて飲めば費用対効果も大きいです。
その上、一般的な薬局でも少量から販売されているので簡単に入手できます。不調改善の手がかりとしておすすめです。